2013年10月22日火曜日

活動記124「台湾と野球と俺」

明後日から、台湾で野球を見てくる。

いざ、行く、2日前になると書きたいことが出てくる。

自分の人生を、少なくとも2年間を変えた、台湾野球との出会いの話。
2年前。

2011年11月。

フィリピンにいた。

語学学校で英語を勉強していた自分は、そろそろ帰国しようと思っていた。

英語をこれ以上話せるようになって、どうするんだ?

現実を逃避するためにきた海外もそろそろいいのでは?

アメリカ・カナダ・フィリピン、合計10ヶ月の海外経験は自分にとって十分な期間だった。

人生の休息としても、自分を現実に引き戻すためにも。

だから、帰国してなにするんだろ?という現実的なことで悩んでいた。

働く!という決断はなく、布団にこもる日々が続いた。


2011年11月。

いざ、日本に帰ることになった。

帰国便を調べると、変なことに気づく。

台湾に立ち寄っても、航空券の値段が変わらない。

じゃあよってみようかな?と心の中で思った。


当時、台湾に対するイメージはほとんど何もない。

台湾ってどんな国?と聞かれても、よくわからないと答える。

唯一のイメージは、カナダの移民学校で仲良くなった台湾人がいい人で、英語がべらぼうに上手かったぐらい。


2011年11月。

台湾に行くことになった。

何があるんだろうと調べると、興味深い大会があることに気づいた。

アジアシリーズ。

日本、韓国、台湾、オーストラリアの代表が雌雄を決する、野球の大会。

おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!行くしかねえやん!!!!

と、4つのベットがある部屋で叫んだ。

大会の内容や、各国の代表チームは、1つも知らない。

海外の野球に興味がないというより、ただ、あるのかどうかさえ知らない。

台湾で野球ってなんやねん!!!!!

おもろそうやん!!

っていう、好奇心のみで動いた。


少しぶっ飛ばす。


結果、アジアシリーズという野球の大会をみた。

結果、そこでみた野球に体が震えた。

結果、海外の野球に興味を持った。

結果、親を心配させてでも、働かないという不安を選択してでも、行きたい場所ができた。

結果、今こうして、世界の野球を旅した。


何にそんな衝撃を受けたのか?

いくつかある。

左ななめ前に座った、清楚な女性が、拡声器を使って応援し始めたこと。

ピーピーうるさい、日本とは違う応援スタイルだったこと。

日本VS韓国で、台湾人が日本を応援していたこと。

1つ1つ、本当に衝撃だった。

何よりも自分にとって大きかったことがある。

「日本人以外にもこうやって、野球が大好きな人がいるんだ。自分が大好きなものを愛する外人が、こんな近くにいるんだ。」

この言葉につきる。

もともと、アメリカで野球を見て、カナダの野球場で働いていたぶん、アメリカ人やカナダ人も野球が好きなことは知っていた。

ばってん、日本人の自分にとって、欧米系の人たちはどこか遠い存在だった。

英語が話せるようになっても、コミュニケーションができても、俺はアジア人。

差別なのかもしれないけど、距離を感じさせる何かがある。

ところが、顔も文化も似ている台湾人。

球場に詰めかける、何万人の野球好き。

飛行機を使えば、4時間でつく場所。

当時の自分にとっては衝撃だった。
帰国後。

新卒を使って就職活動をしよう!と考えて、休学していた大学も卒業した。

働く約束だっただろ!!と親と交わしいていた契約も破ることになった。

両親からのバッシングを無視して、世界の野球を見に行く決断をした。


2年後の今。

写真を撮ることになっているとは思ってもいない。

自分の人生を、少なくとも2年間を変えた、台湾野球。

いざ!!台湾にいく!!となって、2年前の出来事を思い出したのでした。

そんな感じで、台湾と野球と俺。

楽しんできま。
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2013年の旅の話
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