野球がなければ、韓国に来るなんてことはなかったな、と。
1人で海外を旅すると、面倒なことばかり起こる。
タクシーの運ちゃんに英語が全く伝わらない。
深夜2時に辺鄙なところで降ろされる。
スケジュール、バスの時間、ホテル、を逐一チャックしなければならない。
コンセントが日本のと違い、現地で高いものを買わなければならない。
食べものが辛すぎて、手を付けられない。
チケットの買い方がわからず、現地の人に声をかけなければならない。
本当に面倒なことばかり起こる。
ほな。
なぜ、韓国にいるのか?
なぜ、他の国にも行こうとしているのか?
野球が好きだから。
自分を動かしているのは、それだけ。
今は、起亜タイガースというチームの本拠地である、グワンジュというところにいる。
プサンから3時間ほどの場所。
今日は、試合を見る予定だったが、雨で順延。
朝は、泊めてくれている人の家で、youtubeとmlbtvで野球を見た。
昼も、同じようなことをやった。
ぼーっとしたり、Facebookで写真をアップロードしたり、韓国の旅本を読んだ。
試合がなければ、日本でも出来るようなことを、韓国でやっている。
「韓国にいるのに、時間の無駄ではないか?」
「観光したらいいのでは?」
と、疑問を持つ人がいるかもしれない。
確かに、海外にいるのだから、観光したらいい。
ただ、体が動かないのよね。
面倒だと感じる。
NYやワシントンDCに行って、有名なものを見ても、特に何も感じなかった。
そんな経験がある。
有名なものをみても、「へー」ぐらいにしか思わない予感が、また、自分を鈍らせる。
自分の原動力は、
「野球が好き!海外の野球が見てみたい!」につきる。
野球がなければ、自分の体は全く動かない。
野球がなければ、韓国に来るなんてことはなかった。
野球をみるために、韓国に来た。
だけど、見るもの・することは野球だけではない。
必然的に、韓国の町並みを見るし、電車に乗る。
腹が減ったら飯を食べる。
迷ったら韓国人に喋りかける。
ホテルを自分で予約する。
物価に目が行くようになる。
その行動の中で、野球以外の何かが見えてきたり、何かを感じたりする。
今、こうして書いていることも、韓国に来なければ、感じなかった。
伊坂幸太郎の本の表紙が韓国と日本では違うことを、知ることもなかった。
韓国野球の雑誌の少なさ、ソンドンヨルが韓国ではレジェンドPLAYERであることを、知ることもなかった。
何が言いたいのか?
野球ってのは、外の世界を見る・他の国を理解する1つの手段になりうる、ってこと。
そうやって、見てきたものや見えてきたものが、「野球好き」という性格以外にも、影響を与える。
例、本・音楽・言葉が好きな、自分。
外の世界を見るようになってから、やりたいことが増えた。
世界の図書館を周ってみたい。他の言語を勉強したい。
世界で1番大きいロックフェスに行ってみたい。
外の世界を見るようになってから、視点が変わった。
韓国人に優しくしたい。生きてくのは日本だけではない。
野球好きで行動した結果、英語が身についた。
なんていうか、「野球」と出会えてよかったな!と思うのであった。
ちゃんちゃん。
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